お知らせ
お経と成仏には関係があるのか?
お葬式の打ち合わせや、生前相談をさせていただいている時に「お経を上げていただかないと・・」と発言される方が一定数いらっしゃいます。 仏教徒として熱心と言う訳でも無いけれど、なんとなくお経をいただかないと成仏できないのじゃないかな~と思っているようです。
お経やお寺様を大切に思っている方は、そのままのお考えで良いと思いますが、お経の価値自体・お寺様に依頼する行為などに疑問を感じている方は、お経自体の成り立ちは「お釈迦様がおっしゃった言葉を、弟子たちが纏めたモノと言われている」モノが経典であり、古いお経ほど「生きていくための教え」しか書かれていなくて、死後にどうなる?とか、死んだ人への言葉などは書かれていません。
では、何故、日本ではお経をお寺様に上げていただく(仏式葬儀)が殆どになったのかと言いますと、江戸幕府の政策で「檀家制度」で近くのお寺に必ず檀家となる仕組みが出来て、葬儀もお寺が取り仕切るようになりました。 そして、お経自体が「生きるうえで大切な教え」でありながら、亡くなった人に「仏様(お釈迦様)の教えを伝えることで弟子となり、悟りを得て成仏できる」ような解釈になって、お葬式=お寺様=お経となってきたようです。
勿論、時代の流れとして現在まで来ておりますので否定をする必要はありませんが、お経やお寺様自体に疑問を抱いている方が、納得できないまま依頼をする必要は無いと思います。