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線香・ロウソクを絶やさなかった時代と理由
家族が亡くなると、一昔前までなら家に帰って安置をして、枕飾りをして周りを家族や親類が囲みながら線香・ロウソクを絶やさないように、側に付いている事が時代劇などでも見れると思います。
江戸時代の中期くらいからの話だと思いますが、僧侶が葬儀を取り仕切る事が普通になってきて枕経を上げていただくことが普通になり、線香・ロウソクを使用して「良い香りをさせて」・「当時としては明るいロウソクを灯す」事によって、遺体から出る腐臭を出来るだけ誤魔化して・街灯などが無い時代で行灯などよりも明るいロウソクを灯す事で、側に付いている人にも動きやすく・故人が息を吹き返した時にも真っ暗でないようにとされていたそうです。
そして、昭和の葬儀でも線香・ロウソクは使われて、絶やさないようにと言われてきたのですが・・ 家族葬や直葬で参列する人が少なくなると、一晩中側に家族が居ること自体が精神的・肉体的にも負担が大きく、また、電気が十分に明るい中でロウソクを灯す理由も・ドライアイスなどで腐敗を防げるようになって腐敗臭も出にくくなってきた状態では、家族の方が無理をして続ける理由は無くなったのではないかと思います。